DjangoCongress JP 2019に登壇したので事故らないためにやったこと
昨日登壇したDjangoCongress JP 2019についてですが、技術的振り返りと言うよりは登壇が決まってから当日までの振り返りになります。
自分は正直技術者としてのレベルも素地も低いしこういった規模の登壇経験もないにも関わらず、入念に準備するほどの真面目さもなく、直前になって泥縄でとにかく事故らないように奮闘した話になります。
なのでこの話は素晴らしい講演をした話しではなく事故らない講演を目指した話しになりますのでご了承下さい。。。
当日のスライド
一部会場限定スライドがありましたが本筋にまったく影響は有りません)
www.slideshare.net
読んだもの
マイクロソフト伝説マネジャーの 世界№1プレゼン術
プレゼンの世界で有名な澤円さんの本を読んだ。
とてもためになる上に分かりやすく文量としても多くないのでオススメです。
一度読んで終わりではなくスライド作りや当日の準備で行き詰まったら読み返してみると良いと思います。
本書を読んで反映できたこと
- プレゼンの核を作れ
- ジョークを決死の覚悟で言うな
反映できなかったこと
- レーザーポインターは使うな。
- スライドで戻るな
- 聴衆を見ろ
- 鼻腔共鳴
- 無意味にうろうろするな
登壇後に読み返して見て実はほとんど出来てなかったことに気付く・・・
- 作者: 澤円
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Software Design 2017年7月号
DjangoのQuerySetAPIが分かってもSQLが分からないのでselect文特集の箇所を大分参考にしました 。 言葉の使い方などは大分参考にしてます。
買ったもの
いちいちPCを操作しないと次に進めないのは不便なのでフィンガープレゼンターなるものを買いました。
時間もなかったのでアマゾンの評価だけで選択、レーザーポインターは澤円さんの本では推奨されていませんでしたが選択肢としては残しておきたかったのでレーザーポインター機能があるものを購入
スライド作りで心がけたこと
- 公式の情報を出典にする
- ところどころに笑える要素を入れて聴衆を飽きさせない ☆
- 顧客の要求とその達成という共感得られそうなストーリー仕立てにした
- ファクトチェックを必ず行う(実際に動かす)
- 1スライド1要素(完全には出来ませんでした)
- 小ネタで一部の人にしか通じないネタはなるべく排除(アニメのことなど)
- 政治の話しはしない(タイトルの元ネタがトランプ大統領なのでそれに絡めようと思いましたが、避けました)
- 著作権に抵触する画像は使わない
- 45分の登壇時間だったので42分ぐらいの完了を目指す
- 目次は章が変わる毎に改めて表示
登壇練習
準備は何度か社内で話して皆様にご意見を頂きました。
フィードバックは本当にありがたく誤字脱字、フォント、内容不備まで一通りご意見を頂くことが出来ました。
これをしないで当日を迎えていたら登壇後に逃走していました。
また自分でもちゃんと分かっていないところが一発で浮き彫りになります。
練習は以下の日程で実施
- 4日前に会社で独りで練習(時間計測にしかならず。。)
- 3日前に社内でみんなに聴いてもらいながら話す(壊滅的内容)
- 前日にもう一回やる(まだ分かりにくい内容)
スライド修正
スライドの修正は割とぎりぎりまでやっていて前々日と前日は朝の4時までスライド作り込みをやっていました。
登壇後にSNSでクソ内容だったとかDjangoコミュニティ出禁になるみたいなことを想像して震えながら修正してました。
当日はアイドルの宣伝も入っていたのでフィロのスのオタクは技術に対して不誠実な連中と思われてしまうとアイドルさんに迷惑がかかると考えると諦めて寝るという選択肢はありませんでした。
でまぁこの週は連日3時近くまで起きていたので結構ふらふらでした。
ただし、スライド修正は前日までと決めていたので4時にslideshareにうpしたところで終了。
直前は どうせまともな精神状態じゃないのでそこで直そうとすると迷走する危険性があったので新幹線の中や直前の改修は行いませんでした。
新幹線ぐらいは寝ないとさすがに当日発表する体力もなさそうでしたので。
当日
当日は2時間睡眠+新幹線で1時間30分寝たので3時間30分睡眠でした。
寝不足になると寝ないように心臓が必死に動いているせいか緊張してるからなのか朝から心臓バックバックでした。
朝からSNS炎上や登壇後に怖い人に詰め寄られるとか寝不足で登壇中倒れるとか事故のことばかり考えてました。
後、そもそもこんな初級話を聞きに来たわけじゃないぞって顧客が本当に望んでいたものとのアンマッチが起きたらどうしようとか思ってました。
直前
直前はエゴサして朝一は(同じ時間の別の発表である)静的ファイルの扱いの話しを聴くぞ〜みたいなのを見る度に安心したりしてました。
それでも緊張と不安で死にかけていたので社内slackで騒いだりしてましたが、始まってしまえば孤独。
そこで、か弱いオタクの守護天使、推しメンにすがることにして登壇場所に 十束おとはさんのランチェキを置くことにしました。
いわゆる助けて 推しメン・・・ですね。
後はレッドブルとポカリスエットを混合すると無限に起きていられるということなので呑んでました。(科学的にはどうか分かりませんが少なくともプラシーボ効果はありますし、効果がなくても副作用もないと思って呑んでました)
それにここまで来るともう俺を選んでしまったスタッフが悪いという謎の押しつけ理論が脳内で展開され、もう俺の発表を貫くしかない、、、という気持ちにもなってきました。
まとめると、推しメン、レッドブル、他責思考で気持ちが少し楽になってきました。
登壇開始
始まってしまうとまぁもうやるしかないでよね
幸いなことにスライドの最初に入れた "ウケる" 鉄板ネタを仕込んでおいたので(会場限定スライド)でそこで笑い声が聞こえた時点で勝った!!と思いました。
面白いことに本番を迎えると変なスイッチが入るのか今まで思いつかなかった小ネタや突っ込みが即興で浮かんだのでそれでさらに笑いが取れたのでとりあえず沈黙の中淡々と話しをするという辛い状況にはなりませんでした。
登壇後
登壇後は知ってる人や知らない人からも(!) 面白かったですと言って貰えたのが良かったです。
質問がなかったのはちょっと残念でもあり、答えられない厳しい質問が来なくてよかったと思うところでもあり。。。
後登壇後はもう完全にふ抜けていて話半分しか訊いてなかったりしてまぁ廃人みたいなもんでした。
後直後を除いては声も掛けられませんでした。(懇親会でも)
意外と登壇者だからと言っても人がいっぱい集まったりリアルに刺されたりみたいに特別になるわけじゃないんだな〜という感想
事故らない発表のためにやったことまとめ
- フィンガープレゼンターは買おう
- 会社の人とかに聴いてもらって練習しよう
- 体力は直前に使え
- 登壇しても殺されないし人気者にもならない
- 準備は直前まで頑張りたいけどどこかで区切りは決めよう
- スライド単位の情報量は減らした方がいい
- オタクには守護天使が付いてる
ということで今回は事故らないが目標という割と低いハードルだったのですが今後もこういった機会を頂けたらもっとちゃんと伝わることを目標にしたいなぁと思いました。
このような機会を設けていただいたスタッフの皆様、会場提供をしていただいたサイボウズ様には本当に頭が下がる思いです。
ありがとうございました。 そして守護天使に感謝を・・・