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アンヘルシープログラマーの備忘録

焦燥感に駆られてるエンジニアは高海千歌を目指せ

最近仕事が忙しかったので癒やしを求めてラブライブ!サンシャイン!!を見直してました。

改めて見てみると自分のようになにか焦燥感に追われてるエンジニアを前向きにさせる良い内容だったので色々思うところを書いておこうと思います。

 

ラブライブ!って何?

ラブライブ!サンシャイン!!はタイトルにもあるようにラブライブ!というスクールアイドル達が競い合う大会の名前から取られています。

1作目のラブライブではμ'sというユニットの9人の女の子達の物語が描かれ、ラブライブ!サンシャイン!!では沼津に住むAqoursというユニットで同じく9人の物語が描かれている。

が、別にラブライブ!での大会の優勝を目指して努力する話でもないし、ラブライブ!自体についてはあまり描写されず、むしろ、メンバーそれぞれの悩みの克服や欲求を叶える場としてスクールアイドルを始め、そして地区予選を突破して東海予選に出場するところで第一期は終了しました。

念のために添えておくとスクールアイドルとして頂上を目指すサクセスストーリーではありません。

高海千歌は何故スクールアイドルを始めたのか?

本作で重要なことは彼女たちがスクールアイドルを始めた動機にあると思ってます。
主人公の高海千歌は「このまま何もしないままだと普通になっちゃう」という焦燥感と
街頭モニターで見たμ'sの映像に衝撃を受けてスクールアイドルを始めることとなりました。

元々「輝きたい」というシンプルな欲求で、それを満たすためスクールアイドルという場が提供されただけで、実は水泳でも、サッカーでもなんでも良かったんじゃないかと思います。

もちろん、アイドルが歌って踊る映像はとても輝いて見えますのでスクールアイドルであることは作品の動機付けを補強することに意味が合ったと思います。

 

焦燥感にかられたエンジニアは何故スクールアイドルを始められないのか?

スクールアイドルというのは比喩でここではプログラミングスキル向上のための活動と置き換えてください。
掲題の回答としては単純にいうと現実との折り合いが付かないからです。
1日最低8時間働いて通勤で+1時間以上かけて、アニメも見たいし姪っ子とも遊びたい自分としてはプログラムの勉強にかけるコストなんて残っていないというのが本音です。

また、面白そうな分野というのもたくさんあって、AWSMicrosoftも次々と新サービスを提供してきますし、機械学習、IoT、VR、フロントエンド、バックエンド、インフラ、スマホアプリ・・等々やってみたら面白そうなこと、楽しそうなことで世の中は溢れかえっています。

千歌ちゃんがスクールアイドルを選択出来るぐらい簡単に何かを選ぶことが難しい時代になってきていると思います。

本作で、曜ちゃんが飛び込みかスクールアイドルかを悩むシーンはありませんし、(梨子ちゃんに関してはピアノの大会かラブライブ!地区予選かで悩むシーンがありましたが)3年生組が受験勉強に追われる描写もありません。

作中からそういった現実との折り合いやスクールアイドル以外のタスクに追われる描写の存在を想像することはできません。

しかし、少なくとも彼女たちは夏休み返上で特訓をしています。
持てる時間はすべて練習に当てているのです。
そうです、エンジニアとAqoursの違いはモチベの有無なんじゃないかと思います。

自分のモチベを捧げられる何かを発見出来ていないのが一番なんじゃないでしょうか?

 

高海千歌も挫折している

本作の最後に少しだけ触れられていますが、千歌ちゃんもスクールアイドルを始める前に何か色々やってみては辞めてるようなことを母親が示唆していたように、千歌ちゃんもまた、スクールアイドルにたどり着く前に多くのことを始めては挫折していたことがうかがえます。

焦燥感に駆られたエンジニアも本を買ってみたり勉強会に出るなどしつつも結局少し手を付けて辞めてしまうことは往々にしてあるのだと思います。

挫折してもそれでいいと、ラブライブ!サンシャイン!!は教えてくれています

そうです、「君のこころは輝いているかい」の歌詞は以下のように挫折しても立ち上がることの重要性を説いています。

君はなんども立ち上がれるかい?
胸に手をあて"Yes!!"と笑うんだよ
まだ出会いにどんな意味があるか
知らないけれどまぶしいね 僕らの夢 

 

この先がどうなるか分からないけど立ち上がることを述べるのは、先が見えず将来が分からない世界や社会の情勢の中で、立ち上がり続けることで状況に対応しようという現代人へのメッセージが込められているようにすら感じます。


色々手を付けては辞めてしまい、結局中途半端だった高海千歌にとって、スクールアイドルを始めて東海大会に進み、九人(地区予選では8人だったため)であの舞台で彼女の輝きたいという物語は達成してしまっているのです。

だから僕は二期は不要だと思います。
二期になってファンアート的にみんながわいわいする話は、ちょっとした後日談的なOVAなどとしては面白いかも知れませんが、すでに完結した物語をそこまでと同じかそれ以上の分量で描くことは物語としていけないと思っています。
もし、二期や劇場版が必要だとするなら、それはAqoursの後継者を作るために彼女達を伝説に仕立て上げるという作業だけでしょう。

 

最後にもう一つ、Aqoursの歌の中から歌詞を引用して終わりたいと思います。

特に最後の1行が大好きです。

届かない 星だって
手を伸ばす勢い持って
届かないって決めないで
手を伸ばせ それから悩め!

 

30を超えて普通にすらなれない底辺エンジニアの僕にとって手を動かすこと、挫折しても次を見つけて立ち上がり続けること、Aqoursの九人は本当に大切なことを教えてくれると思います。

 

しかし、30超えたおっさんが女子高生の生き方に感動するってキモチワルイデスネ