オープンハードカンファレンスでVRと現実をつなげようとした話
先週行われたオープンハードカンファレンスで展示したギーラボオールスターズ「伝説の剣」に関する振り返りです。
オープンハードカンファレンス自体に関する詳細はこちら
オープンハードカンファレンス2017 Nagano – OSHWC
要するにものづくりで交流しましょう!を趣旨に活動されていて、電子工作がメインですが、それ以外でもなんでもありというものです。
オープンハードカンファレンス 2017 Naganoの全体的な振り返りはこちらをご参照ください
「劇場版!!ギーラボ伝説の剣」~ギーラボオールスター集結~
○やりたかったこと
・ハード系のイベントだけど会場提供のギークラボ長野からも何かを出典したかった
・ギーラボが持つoculusとhololensを使って何か現実の物質を動かしたかった
・VR空間と現実の空間を繋げたかった
○課題
・oculusやhololensとカードリーダーを繋げただけでは、楽しめる人の数が限られる。また13歳未満の子供が楽しめない
→映像はモニターに出力、Oculusを使う人は大人から一人選出の方針
○結果できあがったもの
概要はこんな感じですが、順を追ってみてみましょう
まず、現実の空間に宝箱を置きます。
手前の謎の箱が宝箱です、奥にはラズパイとカードリーダーが置かれています。
まずは精霊を助けるためにVR空間にいきましょう!
1.VR空間
VRアプリの作成はVizardというあんまり有名ではないpythonでVRコンテンツを開発できるアプリを使いました。
単に僕がこれのお仕事を少しやったことがあるのでさくっと作れるというのが理由です。
VR空間の中ではそれぞれの絵画の中に精霊たちが閉じ込められているのでそれを助けてあげます。
ボールをぶつけて救出します!
ボールがぶつかるとサーバーに解除したよって情報をpostしてあげます。
気をつけたことは、前後左右への移動があるとVR酔をするので、自分は周囲を見回す以上の動きはできず、狙いを定めて左クリックでボールを投げるという動作のみにした点でしょうか。
マウスも無線タイプのものを使えば、自分は立ったままマウスだけを持ってぐるぐる回れますしね。
2.サーバー
サーバーは僕は作っていないのですがDjango+DjangoRestFrameWorkでさくっと作っていただきました。
デプロイもheroku+postgresDBを使えば一定の制限付きで無料なのでそれを使いました。
3.ラズパイ+カードリーダー
ここも全然わからないので、弊社の分かるものに作ってもらいました。
カードリーダーにNFC付きのカードタッチしてサーバーにpostするだけです。
4.カード
こんな感じのカードをデザインしました。
これをNFCのカードに貼り付けるだけです。
5.戦闘画面
unity分からない僕が泣きながら二週間で作りました。
画面は水のカードをタッチするとこんな風に泡が出てきて宝箱に攻撃します。
演出は稚拙でも音楽さえつければその場は乗り切れます。
6.戦闘+Pepper
戦闘中にPepperのカードを使うとその場にいるpepperも攻撃アクションを取るように作っていただきました。
超電磁スピンで攻撃します。
7.戦闘終了~宝箱の解錠
戦闘が終わると伝説の剣が画面にでてくるので、会場にも伝説の剣を持ってきます(人力)
そして宝箱の前で伝説の剣を振るうと!!!
宝箱が解錠され、開けると中からお宝がざっくざっく!!
この辺はMESHを使いました。
剣に取り付けた「動きタグ」が動くと、GPIOタグが通電してモーターを回し、鍵に非掛かった棒を外します。
そして、宝箱を開けると明るさセンサーに反応して宝箱の中に入れたスマホから「ごまだれ~」の音楽を流すという仕掛けです。
MESHは驚くほどかんたんに操作やアプリづくりができるので本物の電子工作マンからすると物足りないかもしれませんが、web屋からするとこんな簡単にアプリが作れるのはすごいと思います。
お高いですけど。。。
○振り返り
本来の構想ではHololensから宝箱の解錠をするつもりだったのですが、結局間に合わず。
VR部分と宝箱の解錠部分が実は全然つながってないという本来やりたかったことが実際にはできませんでした。
hololensはせっかく物質空間が見えるものですので、MR×物質世界というのが今後と続けていきたいテーマかなと思います。
当日は色々トラブルも有りましたが、どうであれ来場してくれた人を楽しませることができたならそれでいいかなと思います!
VRやMRをうまく物質世界と繋げてギーラボでしか体験できないみんなが楽しめるアトラクションづくりを続けていきたいと思います!